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一人カセットテープ

ひとりで聴いて、誰かに教えたくなる、そんな音楽

「23年前のいい思い出も、思い出せないけど忘れられないこと」

宇多田ヒカル×PUNPEEの「光」が全米iTunesランキング2位を獲得した!というニュースが日本中を駆け巡ったと思ったら、今度はKOHHとフューチャリングした楽曲「忘却」のMVが公開され、しかも累計再生回数が100万回を突破(2017/01/19時点)とのことで、飛ぶ鳥を落とす勢いの宇多田さん。

blog.nogravitymag.net

 私と同じ1990年生まれの新星スター・KOHHの姿を拝むため、すぐにMVをチェック。弱冠24歳の映像監督・山田健人dutch_tokyo)にも注目が集まっていますが、詳しい情報は他音楽メディアでチェックできるのでここでは割愛させていただくぜ。

youtu.be

 

KOHHファンとしての贔屓目が入ってるとしても、やっぱり名曲だと思うんですよね。この曲の面白いところは、浮かんで消える心の流れみたいにイメージと言葉をつなげていくところにあると思っています。まさにラップですね。

好きな人はいないもう
天国地獄
誰にも見えないところ
3歳の記憶
23年前のいい思い出も
思い出せないけど
忘れられないこと
汚ないものでも 美しく見える

さらに言えば、対照的な意味の言葉を並べ、イメージをつなげています。

下記は、KOHHバースからパスを受け取った宇多田のサビパート。

熱い唇 冷たい
言葉なんか忘れさせて
強いお酒にこわい
目を閉じたまま 踊らせて

熱い唇 冷たい
言葉なんか忘れさせて
硬いジーンズ 優しい
懐かしい名前で呼んで

 こうして+と−極の間をゆらゆら揺れているような歌詞は、催眠術の振り子のように思考を混濁とさせ、気づくと深〜い深〜い意識レベルにいます。そう、この感覚がたまらなく心地いい上に、中毒性があります。

 

自分の意識に閉じこもるとき、この曲は本当に最適です。

頭が寝ぼけたままの通勤電車とか、暖かい日差しにぼーっとする休日の昼とか、1日やりきった開放的な疲労と共に家まで歩いている時とか。「忘」という字が表すように、「心(理性)」を「亡くす」瞬間、この曲の作用が効力を発揮するのです。

 

忘却 (feat. KOHH)

忘却 (feat. KOHH)

 

2017年から新しいブログに移行しました。
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